私も、懸命になってナビゲートしますが、なかなか見つからないようです。
私が泰山木を初めて見たのは、とある黙想の家の、山の様な広い庭でした。
梅雨期に、スコールの様な雨がザァーッと降った後です。
薄霧の中に大木が見えてきて、白い大きな花が、まるで夢の世界に咲く花のように見えました。
あまりに高い所に咲くので、近づいて見ることはできません。
私は、その光景が不思議で仕方がありませんでした。それで、その事を責任者の方に話しました。
この山は、『十字架の道行』といって途中には、段階的にメタファーになるオブジェがあり、少しずつ山頂に向かって行くようになっています。
頂上には、一段と大きなオブジェ(復活したキリスト像)が立っていました。
小さな子供たちは、そこから滑り台の要領で遊びながら地上に降りて行きます。
そして子どもたちは、そこで初めて出会った人たちとすぐに仲良くなり、次に大人たちも仲良くなりました。
そこで出会った人々との語り合い、図書室の本を貪り読んだ事、
黙想の家のナビゲーターの優しい眼差しと泰山木の白い花が重なって、思い出されます。
そういえば、来月はナビゲーターが亡くなって一周忌でした。
温かな思い出と泰山木に感謝!
夫は、まだ泰山木が見つからないようです。また明日探しに行くそうです。
私の案内は、カーナビゲートのようには、なかなか上手くは行かないようです。
泰山木の花が咲いているうちに見つけることができますように。