主人公のワニ子ちゃんは、幼い時に自慢の虹色のシッポを失いました。
仕事が好きなワニ子でしたが、今はすっかり疲れてしまいました。
もうどうすることもできません。
ワニ子には、もう立ち上がる力が残されていません。
どうしたらいいのでしょうか。
静かに耳を澄ませると、聞こえてきました。
鳥のさえずり、風のそよぐ音、水の流れる音。
そして、会ったこともない人の声が聞こえてきました。
『生れてから、泣くことも出来なかった。私の分も生きて欲しい。』
それは、生まれてすぐに亡くなった姉からのメッセージでした。