2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ソウルメイト

友人が美術館に行こうと、皆んなを誘ってくれました。 雨☂️が降っていたので、広い館内をゆっくり鑑賞することになりました。 一つの絵の前で、4人の足が止まりました。 どこかで見た様な懐かしい林の風景です。「故郷の山中の風景を思い出した。」「どこか…

道づれ

私は、人生のやり残した課題に取り組んでいる。 一人でもやり通さなければならない。 だから、家族と離れて踏ん張っている。 今日は、やっと一つ駒を進める事ができた。やれやれ。 遠方の親類から電話があった。 ご主人の手術後の経過を教えてくれた。 「皆…

息抜き中です

郵便局からの帰り道に、銀杏並木のベンチで息抜き中です。 遠方の親類が、肺癌の手術をして自宅療養をしています。送ったお見舞いに、一緒に旅行した時の楽しかった思い出を綴って添えました。 彼は、待ち合わせの場所まで、200キロの道程をキャンピングカー…

パラレルチャート

私は、職場でイジメにあっていた。その部署の人達は、優秀な人たちと見られていた。だから、なぜなのか分からなかったし、信じられなかった。 また驚いたのは、あと僅かしか生きられない患者さんにその事が観察されていた事だった。「しかし、あなたはよく働…

一人はみんなのために

検査の帰り道で、胃が痛くなった。地下鉄に乗ってもまた痛んだ。 自分では、簡単と思っていたのに体は、負担を感じたらしい。 一人では辛いから、また安心出来る人に会いに行った。こう言う時こそ話した方がいい。 話して、ずいぶんこころが楽になった。同じ…

手紙

何かを伝えたくて、毎日、手紙をせっせと書く。宛先が百人になったら自分の願いが叶うような気がしている。 今日は、家族を通して知り合った人に手紙を書いて送った。気がつくと会ったことも無いのに既に信頼し切って書いている。 返信があるとまた自信がつ…

同志

妻は、すでに意思表示も出来ない状態となっていた。年老いた夫は、いつまでも自宅で妻を看たいと望んだ。「シベリア抑留から帰った。そして戦争によって青春時代を失った妻と共に生きた。妻は同志なんです。」そう語られた。 TVドラマがあり、シベリア抑留生…

いのちがあるなら

私は今日もまた手紙を書く。 その人は、まだお会いした事もない方だ。しかし、人を通して力強いメッセージをいただいている。私の全身から思いがあふれ出して、心にある思いの全てを伝えたくなっている。 存在の力と言うものだろうか。書かずにいられないか…

雨が降ろうと

雨にも負けず、連日朝から図書館に通う。 何かが見つかるかも知れないと期待を込めているのです。 探し物は、見つかるのか。 見つからなくても、やるだけの事はやった。と思いたいだけか。 無駄な抵抗しているだけか。 今日は掘り出し物があるかもしれないか…

気づかなかった風景

時間ばかりに気を取られていました。開催時間に遅れれば、相手の方に迷惑だと思ったからです。 しかし、それが考えすぎであると思い直しました。少しばかり遅れても、心の広い彼女は、穏やに迎えて下さるかただからです。 私は、15分も遅れて到着しました。…

デザイン

DESIGNは、皮下組織の血流が持続的に損傷される事によって起こる傷害の評価を行う。これによってエビデンスに基づく効果的な治療方針が決定される。 人の生き方にもデザインがある。そう考えて来た。幼少期に機能不全な環境で育った者の人生の損傷は大きく、…

忘れていたこと

終末期へのケアだった。「あなたは、どんな子供でしたか?」「困難な時、どのように乗り越えて来ましたか?」と言う問いかけに 家族を残して旅立つ準備をしていた専業主婦の彼女は、「夫は、優しいだけじゃだめなのよ。」と語った。私には分からなかったが、…

人魂

どうしても、どうしてもと泣き叫ぶ声が聴こえます。 簡単に、解決できるようならこんなに頑張れない。 ただひたすらなんです。 そうせずにいられないでしょう。だって…。 思いが溢れて大つぶの涙がこぼれます。 泣きながら、嘆きながら生きるんだな。人は…

アンラーニング

誤って覚えたことが多い。 「本当のことを言いなさい。」と言われたので、本当のことを言った。 そうしたら「そんなはずはない。」と叱られ、言い直しをしなければいけなかった。 本当のことは、本当が判る人に言うべきだった様だ。

まなざし

ジィッと娘の寝顔を凝視していた。最近美容室で、カールしたかわいらしいまつげ。まっすぐに閉じたまぶた。スヤスヤと穏やかな寝息。彼女がベビーだった頃、いつまでもこうしてずっと見ていたい。と思ったことを思い出す。かわいなぁ、この時間をいつまでも…

信仰

人の言う事を仰ぐと書くんだなぁー。そんな事を考えながら図書館まで歩いていた。 図書館までの往復一万歩で、今日の目標の一つは達成できる。 数日間続いた雨が上がってひんやりとした風が吹いていた。桜の花びらがはらはらと舞う。弁慶濠のほとりの木々に…

ビルケナウからのメッセージ

強制収容所を見学した時は、戦争はすでに終わっていた。それにも関わらず、わたしは恐怖に襲われていた。 当時の私は、足元がゆらぎ不穏な世界を生きて居た。ガス室に閉じ込められてしまい、天井から殺人ガスが降りそそぐ光景。その情況に同化していた。 し…

ねこの気持ち

ネコのこまちは、専用のベッドでくーくーと寝息を立てていた。 夜、明かりが消えて静かになると、急に起き出した。ガリガリとキャットフードを食べている音が聞こえる。そうかと思うと、急に部屋中を駆け回って一匹運動会を始めた。 「夜行性だからね。」と…

ONE GOD

朝、目覚めると呼吸が楽だった。 Ibelieve in one God… 無意識のうちに浮かぶ言葉。 昨夜、こころに浮かんだ人に手紙を書いて見よう。そうしたら新しい道が開けそうだ。そう思ったからだろうか。 やりたいことをどんどんやった方がいい。 何年も何年もかけ…

お母さん

娘が泊まりに来るので、アレルギー対策をした。 とにかく、家族の苦しみを見るほど辛いものは無いから。 リネン類も二度洗いして、部屋の隅々までほこりを徹底除去する。 ネコは、『かわいいそうだから洗わなくていいよ。』と伝えられていたが、アレルゲンな…