2022-01-01から1年間の記事一覧

胸が潰れそうだよ

〝あなたに救いはあるのだろうかと思いました。〟 プレゼンテーションの後には、参加者から沢山のメッセージカードが私に手渡された。 その中の一枚が、若い僧侶からのもらった冒頭のメッセージだった。 ただ思いのままに進んんでいるだけだから、“救い”なん…

セスナ機

友人が、朗読してくれるのは、アラスカが好きな星野道夫の話だ。 道路がない山間部へのアクセスには、セスナ機を使う。 その氷の地面へ命がけのテストランディングの情景が目に浮かんだ。 墜落死した仲間を追悼する人びと。 大自然の中で、時代とともに、悲…

創造

人の縁には、何があるか分からない。 やっと仲良くなったのに、そのご近所さんは、引っ越しされてしまった。 ラインが残っていた。自治会の皆さんの強い希望で、そこから声掛けを行った。そしてまた一緒に活動出来るようになった。 メンバーでいつか一緒にラ…

検証

今日、午後から近く小学校に行った。古い小学校だが、広い廊下の床は細木細工の模様になっており、ワックス加工もきちんと施されて清潔感がある。 子供たちは下校の時間らしく、すれ違いざまに「こんにちわ!」と気持ちよく挨拶をして行く。黄色い帽子がかわ…

無名の巡礼者

「来月に、家族で行く場所の下見に行ってくる。」夫は、そう言って旅行先から写真を毎日送って来る。 家族と言うものは、ありがたいものだ。 深刻な問題を抱えて居ても、家族の誰かが安穏と生きていれば、何となくその楽しさが伝わってきてみんながホッとで…

アイノカタチ

アートセラピーで、この一年の思いを箱に納めた。 私は、グループセッションで繋がっている仲間に力をたくさんもらって来た。 その世界中の8人を8角形の箱に詰めた。 目の前にあるものを何も考えずにポンポンと載せて行った。そしたら、 いつも一緒に参加し…

打ち上げ

右上は月面探査機のつもりでアートして見た。 フロリダの娘からからメッセージが届いた。色々準備が大変だったとのこと。 「ロケットの発射がうまくいきますように、一緒に祈ってね。」 6月から毎週月曜日に電話を重ねた母にもお願いした。 「はい!わかった…

舞台役者

世阿弥は、舞台役者であり、劇作家であり、プロデューサーであり理論家でもあったという。 人生の舞台では、逆境体験も芸術にまで昇華することができるだろうか。 世阿弥は、乞食と馬鹿にされていたが、役者としてたゆまぬ努力の日々を送った。 そして、深い…

記念の集い

今日は、町内会の70周年記念パーティーです。 自治会の役員が、何年も前から準備して来ました。 町を大切に思う前自治会長さんが、楽しみにしていたパーティーですが、今年7月に亡くなられてしまいました。 地域の人々のそんな切ない想いも折込みながら、会…

別れ

友人たちと待ち合わせて、恩師の告別式に参列した。 友人たちと出会ったのは黙想の家と言う施設だった。 私たちには、あたたかで素朴な父親みたいな存在だった。その人をを亡くした。 しかし偶然出会った友人と繋がる事が出来た。 そして、ともに父親がわり…

東京のねずみ

朝から、自治会の清掃行事でした。 30分くらいで済ませて、後はお茶の時間です。 ねずみの話しになりました。 左側のご近所さんは、お隣さんが引っ越した後に、ねずみが引っ越して来たそうです。 一人が「田舎のねずみは、小さいよ。松山は田舎だからねずみ…

安心出来る場所で

今日は、午前中は自治会の役員会でした。 みんな集まると楽しいから、いつも笑顔が溢れてます。 来週の日曜日に自治会の記念行事があります。 当日の手間が省けるので、会計係りの方から、役員会で集まった人は、参加費用を事前に集金したいと伝えられていま…

良い方を選ぶ

ちょうど気分転換をしたい所に、友人がいつも行くという公園に誘ってくれました。 メタセコイアの真っ直ぐに伸びた木が池に写っています。 2人でベンチにかけてお弁当を食べ、それからのんびりと夕方まで語り合いました。 「あら、大きな錦鯉が居るよ。」と…

宵の明星

午後からの会合が終わって、疲れて帰る夕方。参加者の一人と、同じ方角へ歩きながら、 「日が落ちるのが早くなりましたね。」 「鈴虫も鳴いている。涼しくなった。羽織る物が必要ですね。」 と話しながら帰った。 電車の中で、友人からのメールに返信をして…

銀杏

雨の日が続いていましたが、今日は雲間に太陽が除いて、涼しい風が吹いていました。 いつもの散歩道に時々、淡いオレンジ色のかわいらしい小さな銀杏の実が落ちていました。 老夫婦がそれを眺めています。 ちょうど去年の今頃、娘と二人でこの道で落ちた実を…

いっしょうけんめい

コミュニティーの会議で、隣の方がこんなメモを書いて見せてくれました。 ーー私は、こんな風に生きて来ました。ーーこころーー夏目漱石ーー 「これって今風に言えば、ACですよね。」と私が言うとまたメモに ーーわたしのことーーと書いています。 漱石や太…

モッピング

週に一度、友人が読み聞かせてくれている物語りが一つ完結した。 それは、少年が人の為に行動しながら自らが変えられて行く話だ。最後は、「マーテーボージャー(神の母)。」とウクライナの女性が語る言葉で終わる。私は、その言葉がポーランド語の「マトカボ…

親の愛

20年以上話していなかった母と数ヶ月前から週一回の頻度で話している。 私がお願いして、お互いの子ども時代を分かち合う時間を作った。 母は、楽しかった子ども時代をしばらくの間話した。 話しが私の事になると、トラウマとPTSDに苛まれた話しは、避けられ…

34年で理解したこと

遠方の夫にオンラインで、囚人が出てくる物語の朗読を聞いてもらった。「人間て囚人みたいなものだよね。」と私が言うと、 夫が「そうそう、“魂の囚人“とギリシァ人が言ってたけどね。心では、どんな人間でもいいことを望むんだけども、肉体という鎖に繋がれ…

思い込み

夕方、玄関のチャイムが鳴った。たいがいは、居留守を使うことにしているが、何げなく「はーい。」と返事をしてしまった。用心してドアチェーンを付たまま細く開ける。 すると長身の男性が「大家さんですか?」と尋ねた。 「いいえ違います。大家さんは、お隣…

大切なもの

今日は、ペットの白ネコの定期健診でした。 私は用事があったので、娘夫婦が留守中のネコを受診させてくれました。 我が家では、神の様に大切にされているネコの為に、災害時に猫を入れるゲージ型のリュクサックも持ってきてくれました。 診察では、前回よ…

花火

雨のとカミナリの音かと思ったが、今夜はどこかで花火大会らしい。 花火の炸裂音が聞こえている。ヘリコプターが〝ブンブン〟とプロペラを回す超音波音も伝わって来た。 昔、ベランダから花火を見ていた。花火が上がると室内の電気を消して見ていた。 子供が…

MEDITATIO(黙想)

7年前の8月、私は自分のレクチャーの失敗の記録を録音に残していた。 自分でも、何で混乱するのか分からなかったから、時期が来たら検証しようと思っていた。 そのスクーリングでは、10人ほどのグループメンバーで、テーマごとのレクチャーの評価を行う。 …

神さまが養って下さる

午後からお寺で、一緒にグリーフケアを学んだ社会人同窓生の集まりがありました。 時間に間に合うように家を出ててすぐに、ボランティア活動でお世話になった人に逢いました。名前を呼ばれて、覚えていいて下さったことに驚きました。 この方は、ホームレス…

見えない事実

感染症拡大予防の為、ミサは月に一度だけ参加できる集会になった。 年齢を重ねた分かち合いグループの参加者は、感染の不安から半分に減っていた。 集まれば、やはり年齢相応の話で盛り上がる。 歩いていて、簡単につまずいて転んでしまうと、誰かが言う。す…

8才

長年撮りためてあったホームビデオは、老後の楽しみにしていたものでした。しかし私は、もう既に老後といわれる年齢ですが、いまだに落ち着いた時間が取れていません。 娘が先日、古いフイルムを業者に頼んで編集したものを見せてくれました。そこに写ってい…

プロジェクトチーム

娘の所へ遊びに行き、ミシンで好きな洋裁をする予定でした。 しかし私は、『まず、お母さんをする』といういつもの癖が出てしまいます。 お昼ご飯を作りながら、冷蔵庫の中で枯れてしまいそうな野菜類が気になって仕方ありません。それで、仕事で多忙な娘夫…

ヒソプ

「ヒソプで、水を降りそそぎ私の罪を取り去って、私を洗い清めて下さい雪より白くなるように。」 本を読んでいて、真っ白な雪国の情景が浮かんだ。そして毎朝参加した聖務日課で、参加者と共に読んでいた上記の箇所を思い出した。 「心がどうしようもなく汚…

決断

午前中、お店で買い物をしてると、ご近所さんに呼び止めたられた。急にお引越しをすることになったとのこと。 「転勤ですか?」と尋ねると、 「今、貸している部屋の方の引っ越しをお願いしたが断られ、リフォームが出来ないので、もう一年半も待ったので、決…

影法師

事務所からの帰り道。体力の低下した自分が力なく思えて仕方がない。夏バテ防止にビタミンを補給して置かなければと思い、スーパーに寄った。あちこち見回しても食べたいものも特にない。仕方がないので、プロテイン5gのヨーグルト味ゼリーをかごに入れる…