早朝から雲の動きが気になっていた。
何かが、起きている。
色んな流れが重なって、新たな水脈を形創るようだった。
冷たい水の流れも、どこからかの流れと混じり合って温度が変わるだろうか?
空が川のうねりのように見えて目を見張った。
こういう地球に生きているのだと、ふと思う。
昼過ぎに、また歩きながら日差しが暖かいと思う。空には雲一つない。風も無く、照り付ける日は北国の夏のようだ。
ふと、ふるさとは根雪になる前の吹き抜ける風が身に染みる季節だなと思う。
今、私は申し訳ないような快適な環境にいる。
夕方になるとまた、不思議な世界が空で繰り広げられているようだ。
亡くなった人々をふと思う。どんな風に私を見ているだろうか。
彼の地で何を話そうか、
そんなことを思った。