通りかかったショーウインドウで目に留まったのは、カレンダーの中に埋め込まれた一輪挿しだった。不思議な絵をしばらく見つめていると、初老の女性が近寄って来た。「面白いですね。動物が花を抱えている。」と私が話すと「この文字は、お年寄りのシスターが書いたのよ。」と言われる。よく見ると『あなたに会えて良かった。』と書かれている。穏やかで優しい語り口調に思わず涙があふれた。
「何でかわからないけれど、涙が出て、、、何かを間違えていた。学び直さなければ、、」私は、そう答えていた。彼女は「間違えてないみたいですけどね。」とまた優しく返した。そして、「これは、無料ですから良かったら。」といって小さな本を一冊くれた。表紙は、シスターの姿をした老女の写真だった。その笑顔から何かがあふれ出していた。上表紙には、〝進歩的な生き方のプロジェクトを迅速で効果的手段で今日の人々に伝達する。〟と書かれていた。
こんな素敵な女性たちがいる。
こんなかっこいい生き方に,今からあこがれてもいいだろうか?
〝あなたに会えて本当に良かった。〟
