そうだった

 Zoomで、『CREDO』という新しい書籍を朗読した。

 遠方の夫と、それぞれが心に浮かんだ事をシェアする。

 ❝父❞というワードが出てくる。

  私たち夫婦は、30年前に両方の父を看取った。

 「天の父の~いつくしみを~♪これって何の歌だっけ?」私は、その頃歌っていたことを思い出した。

 「それは、ごらんよ空の鳥、野のしらゆりを、という歌だよ。イエスは、『どうしたらいでしょうか?』という、先が不安でいっぱいの人たちの質問には答えず、空の鳥も野の花もその時その時、きれいに咲く。思いわずらうな。不必要に心配することないよ。不安があっても自信をもって行けばいい。ということ。」

 「ああ、そうだった。そうだった。思い出した。」

 「お父さんと、もっと沢山話せばよかったな。」と夫。

 「時間を大切にしましょう。」と私。

年老いた夫婦の、新しい物語りが始まる。