ヒソプ

 「ヒソプで、水を降りそそぎ私の罪を取り去って、私を洗い清めて下さい雪より白くなるように。」

 本を読んでいて、真っ白な雪国の情景が浮かんだ。そして毎朝参加した聖務日課で、参加者と共に読んでいた上記の箇所を思い出した。

 「心がどうしようもなく汚れ切っている。」と、そんな風に思っていた頃だった。

 考えて見れば、ヒソプってどこにあるのだろう。

 怪しげな宗教儀式で使う物とは思いたくない。

 

 今日は、メディテーションに参加した。

 私は、自分の恐れや、不安、空しさ、憤りなど負の感情を無視していた。

 そして何も無かったかのように通り過ぎようとしていた。

 同伴者が居なければ気づけなかった。

 人との温かいつながりで、白い雪のようになれるかもしれない。

 そんな、希望をもった。

 そうしたら、

 奇跡が起こった。

 力強い友人を得ることが出来たのだ。

 隠されていた宝とは、この事だろうか。

 だんだん夢が形になって 行く。