決断

 午前中、お店で買い物をしてると、ご近所さんに呼び止めたられた。急にお引越しをすることになったとのこと。

「転勤ですか?」と尋ねると、

「今、貸している部屋の方の引っ越しをお願いしたが断られ、リフォームが出来ないので、もう一年半も待ったので、決断した。早い方が良いと、夫がいうので決めた。」とのこと。

「折角、仲良くなって残念ですが、どうぞお元気で。」と簡単な挨拶で別れた。

 午後、用事があって路地を歩いて居ると、別のご近所さんとすれ違った。午前にお会いした方が、引っ越されると聞いて残念がっている。「ランチでも一緒にしようと思っていたのに。」と言われる。

 人の一生は儚い。いい人に会えて良かった。そう思えるご近所さんに囲まれて暮らすことの幸運を思った。