もう一度自分に生まれたい

 駅を降りて歩き出すと、救急車が「ピーポーピーポー」とけたたましくサイレンを鳴らして走り去った。

 電車が「ガタンガタン」と音を立てる。

 街路樹のカラスは「カーカァ〜」と鳴く。

 そんな都会の喧騒が飛び込んで来た。

 ああ、ここはやはり都会だったんだなぁ。と感じる瞬間だ。

 急に色々な音が聞こえ出す。

 みんなそんな時が来るんだと言う。

 困った時は、ここを訪れたくなる。こころ置きなく分かち合える人がいるから。

 未来の自分から、手紙が届いた。

 結構楽しくやって居るから、今の大変さも楽しんでね。

 

 明るく笑う彼女の笑顔に励まされて、力づけられた。

 

 新しいビルが増え、時代は移り変わる。

 私も初期化して、新しくなりたいわ!

 きっとなれる!