たくさん見送った人々がいた。ということは、自分もそれなりの年齢に達していると言う事だ。
「たくさん話していい思い出になったよ。」そう言って旅立った人が居た。
そこで、自分との思い出を振り返ってみた。
私は、どんなに大変なことでも頑張ってやってしまうだろうな。そんな風に自分を見ていた。いつも必死で、やり抜くしか知らない人だった。
精一杯生きた人だった。
そんな風に自分を見送ってみた。
昨日の講演会では、講師が当たり前のことをゆっくりと話すので眠くなった。休憩時間にお隣に座っていた年配の女性が声をかけてくれた。その方もゆっくりと穏やかな人だった。
話しているうち、出身地や最近思う事など語り合った。ユーチューブでご本人の経歴を見ることが出来ると教えて下さった。ついには、名刺交換をして、またお会いすることになった。
彼女は、東シナ海に浮かぶ小さな島で生まれたとのこと。動画には果てしなく続く空と穏やかな海の遠くの方に島が見えた。
こういう環境で育つと空と、海の雰囲気をそのまま生きる人になるのかも知れない。
私は、自分を見送り新しい出会に期待している。
そして昔、同じ海を私も見ていた。と気づいた。