月に2回、ご近所でフラダンス・ストレッチを教えて下さる先生は、85.5歳。度々その年齢を聞いたけれど、そんな風には見えなかったからいつも聞き逃して来た。
年齢と元気さは、一致しないようだ。体が柔らかい上に、毎月のように発表会があり忙しくしている。度々娘さんと衝突しているそうだ。頭脳明晰なのは、そのせいもあるのだろうか。
先生は高齢になって、話をする友達が居なくなった。と言う。
「私の母も85歳です。」とお伝えすると、先生が7カ月先に生まれている事が判明。
「今朝、戦争で樺太から引き上げて来るところの話を母から聴いたところです。ただただ恐くて、あまり記憶が無いと話しています。」とお伝えすると、先生も東京から長野県の親類へ疎開していた時の事を話してくれた。
「ある日の夕方。遠くの空を見ると、ぼ~っと明るく見えた。それが東京の大空襲だつた。疎開先のおばあさんは、Drである娘は疎開の許可が降りずに東京に残っていた。そして気が狂ったようになっていた。後から生存していたことは分ったんだけれど。食べ物がなくて大変だった。」そんな貴重な話を聴かせていただいた。
誰でも本当は、話したいことがいっぱいあるのだ。
私も同じ。
「あなたといると安心するよ。」と言われた。
「そうよ、みんなそういうのよ。」と答えた。
「私もわたしと安心しよう。」っと思う。