友人たちと待ち合わせて、恩師の告別式に参列した。
友人たちと出会ったのは黙想の家と言う施設だった。
私たちには、あたたかで素朴な父親みたいな存在だった。その人をを亡くした。
しかし偶然出会った友人と繋がる事が出来た。
そして、ともに父親がわりの存在を偲んだ。
ある時、
彼は、新しい派遣先が決まり、自分の役割を失ったように思い込んで泣いていた。
その場面を思い出した。
「私だって、、こんなんですよ。」と、言うと、大きな目から大粒の涙がまるで大きな雨粒のようにポロポロと流れていた。
そんな正直なところが好かれていた。
となりに立ったシスターが「もう三日も泣いているの。」と、微笑む。
彼は新天地では、忘れることが多くなり、歩行器を使わず転んで周りをヒヤヒヤさせた。
それでも、忘れたことにこだわりもないため、人々に好かれた。
だから、今日の参列者も多かった。そして涙する人の数も多かった。
私もまた、涙が溢れて仕方なかった。
告別式の後、遠方から上京した友人と誘い合って、我が家で夕食を食べ、分かち合った。
「私たちは、これからが本当の自分の人生。また一緒に旅がしたいね。」と話し、より広い視点を取得するため計画を立てることにした。
そしてグループライン名は、恩師の名前を取ったファミリーネームにした。