無心

 「無心のダイナミズム」という書籍を用いた意見交換に参加した。

 どうすれば無心になれるだろうか。

 人生が、舞台であるとすれば、

 困難な情況を乗り越えようとするとき、人は何に頼るか?

 「あなたは今まで、どのように困難を乗り越えてきましたか?」と、人に問うことは簡単にできた。

 

 さて、自分はどうして来ただろうか?

 参加者は、「何とかしようと思っているうちは、無心ではない。」という。

 そして、「目の前のことにきちっと向き合い、忍耐を越えた時成し遂げられる。」という。

 講師が私の方に目を向ける。

 人生の達人の面々は、簡単におっしゃるような気がした。

 

 無心になれたらどんなに楽だろうかと思う。

 「必要な時、生かされる。」と感じとられる存在感のようなものだそうだ。

 「無心は幸せなのだ。」と言う。

 どうやら、

 見ている人には何かが伝わる事のようだ。

 辛すぎる現実にも、出来る事を淡々とやる事だけのようだ。