すべての人のしあわせを願いながら

 今日は自治会の活動で、フラダンスの日だった。

 一人新しい方が来られた。

「87才です。仕事は家族の洗濯物係をしてます。歌が好きでコーラスに行っています。」と、明るく元気な挨拶をされた。

 教えてくれる先生も86歳、他の方も70〜80代だから、お手本のような人々だ。

 もう2年以上も続けているが私は、衰える事を知らない人々の中に居る。

 一緒に踊り、食べて、語り合う仲間内では、私は若年層となっている。

 体をほぐして、最後に皆んなで『パーリーシェル』を踊った。

「みなさんが元気だと、私は嬉しい。」と思わず言葉が漏れた。

 

 

 以前の勤め先では、胃内にチューブで栄養を送る仕事をしていた。注入前後には、その方の習慣の祈りをさせていただいた。

『すべてのひとのしあわせのために」

習慣のしあわせの形は、私がいただいたものだった。

 そんなことを思い出して、胸が詰まり涙がにじんだが、私の思いを知る人はいない。