手紙

朝のお参りをを済ませて、帰りがけに見た空には、何か文字が書かれていたようだった。 誰が何を書いただろうか? と、思いをながら歩いていく。 亡くなった人々を思った。今の私を見たら何て言うだろうか、何かメッセージを書いたなら、何を書いただろうか?…

無心

「無心のダイナミズム」という書籍を用いた意見交換に参加した。 どうすれば無心になれるだろうか。 人生が、舞台であるとすれば、 困難な情況を乗り越えようとするとき、人は何に頼るか? 「あなたは今まで、どのように困難を乗り越えてきましたか?」と、人…

今日は昨日より、少し暖かくなりました。 真っ青な空がどこまでも続いています。 早朝の散歩に出かけて、聖堂に立ち寄りました。 歩道には、沢山人が並んでいます。 「おはようございます。」と挨拶をくださり、私も元気を出さなければと思います。 今朝は、…

スマイル・パンデミック・プロジェクト

国立新美術館に行ってきました。絵画や、アマチュアの作品が沢山展示されています。 午後の時間は、コンサートも開かれました。広く、高い天井でフルートの音色が響いています。 展示されている大きなキャンバスから、人々や動物たちの声が聞こえドラマの世…

メインストリート

寒い朝、しっかりと身支度を整えて散歩に出かけた。あれっ!そんなに寒くはないな。と思う。 北国生まれの私は、子供時代の体感温度が晩年になっても体に染みついている。寒さイコール風邪を引くから暖めなくてはいけない。と身体が反応している。 まだ六時半…

もう一度自分に生まれたい

駅を降りて歩き出すと、救急車が「ピーポーピーポー」とけたたましくサイレンを鳴らして走り去った。 電車が「ガタンガタン」と音を立てる。 街路樹のカラスは「カーカァ〜」と鳴く。 そんな都会の喧騒が飛び込んで来た。 ああ、ここはやはり都会だったんだ…

ブルックス山脈を越える

「親友は、何年もブルックス山脈で行方不明になっている…。」 友人が読み聞かせてくれる星野道夫の『旅をする木』の話だ。 道夫のキャンプは、アラスカで嵐を避けるためにベースキャンプを10分で去らなければならない。 セスナ機を操縦するドン・ロスは、腕…

キャンバス

家を出ると冷たい風が頬に当たる。水色の空には、太陽が強い光を放っているため、照らされる頭だけが温かく感じられた。 今日は、しばらくぶりに友人たちと語り合うために電車に乗った。 私は、なぜここに居るのかな。という思いが度々頭をよぎってしまう。…

闇の中を歩かない

闇を歩いたら転んでしまう。悪い事にしたがってしまったら、後が大変だ。闇だから、見えない。 見えるうちに片付けて置かないと。そんな焦りを感じたのは、ネコがあまり走り回らないようになったからかもしれない。最近は、丸くなって寝てばかりいる。心臓の…

まなざし

朝、7時に家を出るとお天気が良いので驚いた。 昨日はニュースを見ただけで、寒いから外出は控えた方が良いと思っていた。 なぜか私は、「ビュービュー」と吹き付ける風の音を聞きながら、幼い頃の吹雪と同じ音だな。と感じていた。 小学校の登下校で強風に…

返信

お世話になった人への手紙の返事がなかなか書けなかった。 何か、良いことを見つけて書かなくちゃ。と思い込んでいた。 思いきって、メールで近況報告をしたら、「よく頑張っていますね。」と応援メッセージをいただいた。 ちょうど6年前の今ごろの季節に、…

電車から降りてしばらく歩き、東へ曲がるともうすぐ我が家が近い。 緩やかな下り坂の道に、街灯の灯りが重なって見える。薄暗くなった夕方の空には、太縞の雲が浮かんでいる。 もうすぐ家に着くと思いほっとするひと時だ。 今朝は、ペットのネコを受診させる…

こころの声

最近観た映画で良かった。と勧められていたものを私も観ようと早めに家を出た。 映画は、まだ2時間前なのにすでに満席だ。そんな映画なら、やっぱり観たいなと思う。 空いた時間は、今日だけ、それも午後4時までしかない。 仕方ないなぁ、予約して置くんだっ…

神さまに一番近い人

午前中は、アートセラピーに行って来た。なんだか今日の講師は、美しさがランクアップしているなぁと思う。 まず説明を始めた。 「昨日、つながりってなんだろう?と考えていた。離れたものを橋でつなぐ。渋滞などの連続したもの。関係性だと家族の情のつな…

便り

朝、家事を済ませてしっかり朝食を摂った。身支度を整えて7時に出かける。 西に向かって歩くと大きなお寺の前の道路は、掃き清められ打ち水の跡が残っている。 空のちぎれ雲には、オレンジ色の光が当たっている。目を凝らして見ると、それは上方のオリエント…

幸せの光

語り合いの会が終わっての帰り道。3人でたわいもない話をしながら歩く。 夜の街のまだ開業していない高層ビルの中ほどに明かりが付いていた。 一人が声を上げた。「あ!人が居る!」かわいらしい声だ。と思う。 一緒に歩いていた私と、もう一人の女性も同じ…

ブルックス山脈

絵本セラピストの友人が毎週連続で読み聞かせをしてくれる。 彼女は、はじめに「今日の調子はどぉ?」と聞いてくれるので、 私が「なんだか頭が重いわ。」と答えると、 「あなたのところは、周りがきれいなところだ。ちょっと散歩でもして帰りにあったかいコ…

サンチュ

お世話になった先生に久しぶりに会いました。 自宅の庭で作った「サンチュ」と言う野菜を持って来てくれました。 高齢になった先生の楽しみなのだそうです。 長年続けてきた福祉活動が、生きがいで、元気の秘訣の様でした。 夕食で、先生から頂いた野菜をい…

皇帝ペンギンと少年

ペンギン水族館に行って来ました。 「かわいかねぇ〜。なんかだっこしたいね〜。なんか毛並みの美しかとね〜。何か首の曲げて寝とる。深呼吸ばしとるぅー、寝とるよ〜。」 前を見ると、スレンダーな若い男性がいます。頭のパーマが”レレレのおじさんに似てい…

がまだす

がまだすドームへ行ってきました。 ここは、ユネスコ世界ジオパークに登録されています。 430万年前の噴火から始まり、30万年前には、今の地形になって来た。と、 驚異的な自然の前に、人がひどくちっぽけに感じます。 時速100kmの火災流を光で体験しました…

やっと認められた

年末に集まった家で、2〜3日は、家族全員で大掃除から始まりました。 みんな、あちこちにたまった埃を取り除くのに必死です。 久しぶりに会ったのに落ち着きません。 きれいになって、ほっとしてごはんの時、 「この味噌汁おいしいね。」と言う私に、 娘が「…

胸が潰れそうだよ

〝あなたに救いはあるのだろうかと思いました。〟 プレゼンテーションの後には、参加者から沢山のメッセージカードが私に手渡された。 その中の一枚が、若い僧侶からのもらった冒頭のメッセージだった。 ただ思いのままに進んんでいるだけだから、“救い”なん…

セスナ機

友人が、朗読してくれるのは、アラスカが好きな星野道夫の話だ。 道路がない山間部へのアクセスには、セスナ機を使う。 その氷の地面へ命がけのテストランディングの情景が目に浮かんだ。 墜落死した仲間を追悼する人びと。 大自然の中で、時代とともに、悲…

創造

人の縁には、何があるか分からない。 やっと仲良くなったのに、そのご近所さんは、引っ越しされてしまった。 ラインが残っていた。自治会の皆さんの強い希望で、そこから声掛けを行った。そしてまた一緒に活動出来るようになった。 メンバーでいつか一緒にラ…

検証

今日、午後から近く小学校に行った。古い小学校だが、広い廊下の床は細木細工の模様になっており、ワックス加工もきちんと施されて清潔感がある。 子供たちは下校の時間らしく、すれ違いざまに「こんにちわ!」と気持ちよく挨拶をして行く。黄色い帽子がかわ…

無名の巡礼者

「来月に、家族で行く場所の下見に行ってくる。」夫は、そう言って旅行先から写真を毎日送って来る。 家族と言うものは、ありがたいものだ。 深刻な問題を抱えて居ても、家族の誰かが安穏と生きていれば、何となくその楽しさが伝わってきてみんながホッとで…

アイノカタチ

アートセラピーで、この一年の思いを箱に納めた。 私は、グループセッションで繋がっている仲間に力をたくさんもらって来た。 その世界中の8人を8角形の箱に詰めた。 目の前にあるものを何も考えずにポンポンと載せて行った。そしたら、 いつも一緒に参加し…

打ち上げ

右上は月面探査機のつもりでアートして見た。 フロリダの娘からからメッセージが届いた。色々準備が大変だったとのこと。 「ロケットの発射がうまくいきますように、一緒に祈ってね。」 6月から毎週月曜日に電話を重ねた母にもお願いした。 「はい!わかった…

舞台役者

世阿弥は、舞台役者であり、劇作家であり、プロデューサーであり理論家でもあったという。 人生の舞台では、逆境体験も芸術にまで昇華することができるだろうか。 世阿弥は、乞食と馬鹿にされていたが、役者としてたゆまぬ努力の日々を送った。 そして、深い…

記念の集い

今日は、町内会の70周年記念パーティーです。 自治会の役員が、何年も前から準備して来ました。 町を大切に思う前自治会長さんが、楽しみにしていたパーティーですが、今年7月に亡くなられてしまいました。 地域の人々のそんな切ない想いも折込みながら、会…